皆さん、あけましておめでとうございます。年末、仕事が忙しくて更新ができておりませんでしたがボチボチ読者も増えてきているので頑張って更新してまいります。
さて、日本のテスラはファームウェアバージョンが2017.34 2448cfcでずっと止まっていましたが昨年末にやっと認可がおりて順次OTAアップデートが始まるようです。ご存じの方も多いと思いますが、ファームウェアバージョンの数字は「2017」が2017年、「34」が34週を意味するので、8月の20日頃からずっと止まってたんですね。蛇足ですがタイヤも週数で製造年月日を管理しているところが多いので、古いタイヤを保存している方は確認してみてください。
(上記の例は2016年の第25週=6月12~18日)
今回のアップデートにはCamper mode ※1やChill mode ※2 といった便利機能から、オートパイロット時の自動緊急ブレーキ(AEB)のような重要な機能まで含まれており、そのへんの詳細はググッていただければ出てくると思いますが、本日はその先に何が待っているかについてお話したいと思います。
まず、日本ではクリスマスに間に合わなかったのですが、アメリカではクリスマスの新たな隠しコマンド、Hohohoが登場。(Hohoho Not funnyバージョンもあり)
このモードではマイカーがソリに乗ったサンタに、他車がトナカイに変身し、指示器の音が鈴の音に変わります。来年のクリスマスには日本でも遊べそうですね。
次に、アメリカで大晦日に発表された2017年最後のアップデート、2017.50.3.f3425a1です。これまでハードウェア1(HW1)にしか存在しなかった雨滴感知ワイパーが、ハードウェア2(HW2)にもついに実装されました。世界中で「カメラが8つも付いてて雨が降っているのか分からないのか」とさんざん文句を言われ続けていたのですが、ついにという感じです。(画像の下にリリースノートの翻訳を付けました)
(Photo credit: Chase Coram)
自動ワイパー(ベータ版)でフロントガラスをいつもクリアに
本アップデートにより、雨天時に自動的にワイパーを作動させる事ができるようになりました。「コントロール」→「設定」→「車両」に進み、オートワイパー(ベータ版)をONにしてから、ワイパーの感度を設定してください。ある程度フロントガラスに雨が溜まるまで待つ場合はワイパーレバーのポジションをオート1に、霧雨や小雨など少しでもフロントガラスに水分を感知したらワイパーを作動させる場合は、より敏感なオート2ポジションを選択してください。常にクリアな前方視界を確保するために、ワイパーが次に作動するまでに降る雨の量に応じてワイパーの動作速度が自動的に調整されます。
最後に、昨年の暮れにイーロン・マスクが言っていた2018年初頭のナビの大型アップデートですが、まだ正式発表がないので噂話程度に思っておいてください。これまでのマップはビットマップデータだったのですが、ファームウェア2017.44以降はGoogle Mapsのベクターデータを受け付けるコードが実装され、現時点ではDisableになっています。Rootを取ればFEATURE_vectorMapTiles、、、まあ、詳しい方は分かりますよね(汗)。私も冒頭のアップデートが来たら試してみようと、、、おっと誰か来たようだ。
具体的な違いはズーム倍率が上がったことと、地図のロードが早くなったことです。下記、左の赤枠が右の地図と同じなので、これまでより倍ぐらい精密な表示ができるようですね。
(Photo credit: verygreen)
この新しいマップ、既に台湾のモデルS/Xとアメリカのモデル3には実装されているとの話です。下記動画をご覧頂くとそのスムーズさが分かります。現在のナビは国産のものと比較して劣る点が色々あるので、これは待ち遠しいですね。
(Video credit: Now You Know)
というわけで長い記事になってしまいましたが、他のメーカーにはない大きなアドバンテージ、OTAアップデートで古いモデルも含めて随時新機能が追加されていく様子を引き続き報告していきたいと思います。
※1 Tesla Appでエアコンをつけた時などに、これまで30分で自動的にOFFになっていたものが、ならなくなった(バッテリー残量が20%になると切れます)
※2 コンフォートモード(英名Chill mode。「落ち着け」「ゆっくり行こうぜ」の意)。0-100km/h加速が7秒台に抑えられます。免許取り立てのお子様に運転させる時などにいいのかも。
※3 アイキャッチPhoto credit: Report News Today