やっぱりTop Gearはテスラが嫌いらしい

2008年に放送されたテスラロードスターのレビューに対して、テスラはトップギアを名誉毀損で訴えています。結果的に敗訴※1 しましたが、番組はロードスターを極端な状況でテストして「ほら、EVは最低じゃないか」という結論に無理やり持っていっています。まあ、TV局は数字が命なので、真実よりもエンタメ要素を重視してしまうのは仕方ないのかもしれません。

しかし、最近アマゾンプライムで放映中のグランド・ツアー(GT)のシーズン2に再びテスラが登場するそうです。番宣でMCのジェレミー・クラークソンが前よりは良くなった的な発言をしているので今度こそポジティブなレビューがされるのかと期待していたのですが、先日YouTubeにアップされたTop Gearのクリス・ハリスによるP100Dのレビューで、こいつらは本当にテスラが嫌いなのだと悟りました。

動画ではポルシェ911R(N/A 500馬力)とモデルS P100Dを比較しており、0-100km/hでは絶対勝てないので0-240km/hで勝負を挑みます。2回試して2回目でポルシェが勝つのですが、インパネを見るととんでもないことが!
ChrisHarris.JPG
(Video courtesy: Top Gear)

まず左下のバッテリー残量ですが、ほとんど充電が無いことが分かります。次に右上の出力計ですが、黄色い三角の警告は出力が制限されていることを表します。ガソリン車だと燃料タンクが軽ければ軽いほどパフォーマンスが上がりますが、EVは逆に性能が落ちます。まして出力制限がかかっている車と勝負など、恣意的としか言えません。

この他にもクリス・ハリスはあれこれとテスラに難癖をつけて、ポルシェ911Rとどっこいどっこい、みたいな結論に持っていきます。「足回りはポルシェがいい」とか「このエンジン音は芸術だ」とか、前提条件としてファミリーカーをピュアスポーツと比較するなよと言いたいですが、そもそも対等に比較する気がないあたりが自動車評論家として致命的です。もうこのハゲの言うことは何も信用できません。

なお、トップギアがバッテリー残量とパフォーマンスの相関を知らないのかというと、そんなことはありません。この動画ではバッテリーの性能を最大限発揮するためにバッテリーを温めることや、バッテリーが充電されてなくてはならないことなどを延々と説明しています。

(Video courtesy: Top Gear)

そしてゼロヨンでもGT-Rに負ける設定ですが、実際はそんなことありません。いくらGT-Rにローンチモードがあったとしても発進はテスラに分があります。

以上のことから、近日公開されるGTでどのモデルを何と比較するのか分かりませんが、おおかたニュルブルクリンクに持ち込んで「テスラはオーバーヒートして1周まともに走れない」とか「最高時速250km/hしか出ない」とか煽ってくるのではないでしょうか。2020年に発売されるロードスター2.0がその辺りを克服してくれていることを願うばかりです。

余談ですが中国のNIO EP9がニュルで市販車最速を叩き出しているので、ロードスター2.0もこれをベンチマークに頑張って欲しいですね。

 

※1 トップギアの番組内でロードスターは以下のコメントがされました。
・ ロードスターはバッテリーが尽きて4人がかりでハンガーに押して帰る必要があった。
・ ロードスターの航続距離は211マイルではなく、実際はたったの55マイル。
・ テスト車両の1台はモーターがオーバーヒートし、運転不能になった。
・ もう1台のテスト車両もブレーキが壊れ、運転不能になった。
・ トップギアに貸し出された車両は2台とも上記の理由でテストができなかった。
しかしテスト車両の故障は台本通りで、航続距離もレースをしているんだから通常よりも劇的に電費が悪くて当たり前です。ガソリン車だってレースをしたらカタログ値の燃費が出るわけ無いです。

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