アメリカのQuick Charge Power LLCという会社はEV用の充電ケーブルアダプターを製造販売しているのですが、その中に物議を醸す商品が!
Jdapter Stubはテスラの充電プラグをJ1772に変換するアダプターです。これを使えばリーフであろうとプリウスPHVであろうとアウトランダーPHVであろうと、
この形状のプラグが刺さる車ならテスラのウォールチャージャーやデスティネーションチャージャーが使えてしまうそうです。詳しい対応車種やアンペア数については販売サイトでご確認ください。16A以下であればだいたいの車が運用できて、一部30Aまで電流を上げられるようです。なお、スーパーチャージャーは対象外となっております。
Quick Charger社では、これはテスラを所有している友人宅にリーフで遊びに行った時に使ったり、テスラとその他のEVの2台持ちの方が使ったりする事を想定していると説明しており、デスティネーションチャージャーに関しては、設置場所の責任者が許可しない限り無断で使用してはならないと注意喚起をしています。
ただ、問題なのはデスティネーションチャージャーでも普通に使えてしまうこと、そして同社がそれを容認する発言をしていることです。彼らの言い分はこのようなものです:
「テスラオーナーは、テスラがデスティネーションチャージャーの費用を出しているのだから他社は使うなと言う割に、テスラが一銭も出していないJ1772やチャデモを使っている。これらの充電器は日産やBMW、KIAなどが提供しているものだ。」
これは私見ですが、ちょっと筋が通らないのではないかと思います。J1772は有料か無料かは別として来る者拒まずの姿勢なのに対し、デスティネーションチャージャーは他社に使わせないようにテスラがわざわざ独自規格のコネクタ形状にしています。それをJDapterのようなアダプターで回避されたらEVが本当に普及し始めた時にイナゴのように他社EVが群がるのは目に見えています。テスラは一日も早く、スーパーチャージャーのように車両と通信してテスラ以外は認証しないようにしてくれないと「テスラ専用の充電ネットワーク」と信じて車を買ったユーザーから反感を買うのは必至です。