先日発表された100%EVのトレーラヘッド、テスラ セミは荷物を牽引していない「ヘッドのみ」の状態で0-60mphが5秒と言われていましたが、その加速の様子がYouTubeにアップされていました。
(Video credit: Teslavangelist)
ツインターボディーゼルのヘッドも、ヘッドのみなら相当速いのは知ってますが、動画を見る限りトラックとしてはありえない加速です。5秒というと、このリストの車がすべて負ける鬼スペックです。代表的な車種をピックアップしてみました ↓
2018年式レクサス LC500h 0-60 mph 5.3
2015年式スバル インプレッサWRXセダン 0-60 mph 5.2
そしてアップグレード対象から漏れたモデルS/Xの60や75、現在販売している後輪駆動のモデル3
(Photo credit: Motor Trend)
もちろん商用車に走りを求めるのはナンセンスですが、総重量30トンを超えるトレーラーでも周囲の交通の流れを邪魔せず走れるのは重要な性能だと思います。
モデル3もまだベースグレードが発表されたばかりで、これからパフォーマンスのAWDモデル(P75D?)が登場する予定なので、もしかしたらセミにもP1000Q (Q=Quad motor)が出るかも?! あとは牽引するトラクタにもバッテリーと回生ブレーキを積んだセットにしたら飛ぶように売れるのではないでしょうか。
現在のトラック業界は環境基準を満たすためにEGRや尿素SCRといった装置をつけて燃費ペナルティを払ってでもNOxやPMを減らそうと頑張っています。また、大都市圏ではトラックがアイドリング状態で「待機」しているのが稼働時間の50%を占めるとも言われています。その間、ドライバーはただ燃料を垂れ流し、大気中に排ガスをばらまいているのです。テスラ セミはそういった心配がないので同等以上の走行性能を発揮できるなら、趣味趣向が絡む自家用車と異なり、コストを重視する経営者はEVへの切り替えを決断するでしょう。既にウォルマートやDHLなどが導入を決めています。日本の物流業界もこのビッグウェーブに乗るしかない!