車種にもよりますが、電気自動車はガソリン車に比べ、エンジンブレーキ(?)がよく効きます。新型LEAFのCMでも 「アクセルペダルだけでクルマを操る」 と言っているように、ブレーキペダルを踏む必要がほとんどありません。
テスラも同様に強力な回生ブレーキが備わっており、ブレーキとアクセルをほとんど踏み変えることなく運転できます。普通のオートマ車で言うところの、Lや2レンジにずっと入れっぱなしのような減速っぷりだと思ってください。以下の動画では100km/h→20km/hまで約13秒で減速しています。ご自分の車と比較してみてください。 ※周囲の交通状況に十分注意してください。
初めてモデルSを試乗させてもらった時に、それまで乗っていたAT車とあまりにも違いすぎて戸惑いましたが、慣れてくると逆に楽なので機会があったら是非試してみてください。なお、運転が楽ということ以外にもワンペダルドライビングには利点があります。
ひとつは回生ブレーキを使うとバッテリーが充電できる点です。ブレーキペダルを踏んで減速すると、運動エネルギーは熱となって逃げていきますが、回生ブレーキだとバッテリーにエネルギーが戻ってきます。赤信号に向かってゆっくり減速する際や、高速道路の料金所を通過する際はなるべく回生ブレーキだけで止まるようにすると航続距離も長くなります。
もうひとつはブレーキパッド/ディスクそのものの減りが抑えられる点です。回生ブレーキのない車は大体6~7万kmでブレーキパッドの交換時期がやってくると思いますが、テスラは本当にブレーキパッドが減らないことで知られています。参考までにカナダのタクシードライバー、Christian RoyさんはModel Sで10万マイル(16万km)走ってブレーキパッド交換に至ったようです。日本にもテスラの個人タクシーがいらっしゃるようなので、是非お話を聞いてみたいですね。