バッテリーの劣化

EV否定派の迷信の一つに「数年でバッテリーが劣化する=交換にウン百万円かかる」というのがあります。初期型リーフ等は確かに極端な劣化が見られましたが、テスラに関してそのようなことはありませんし、万が一あったとしても、モデルSやXには8年距離無制限保証 ※1 が付いているので新品に交換してくれます。

バッテリーの劣化については、まずテスラのバッテリーとスマホやノートパソコンの違いについて説明します。ひとくちにリチウムイオン電池といってもいくつも種類があり、モバイル機器では一般的にリチウムポリマーを使用していますが、テスラモデルSやXはNCA系を採用しています。また、テスラにはBMS(バッテリー管理システム)が装備されており充放電時のバッテリーの温度管理をしてくれるため、こうした要因も含めてスマホ等とは比べ物にならないぐらい長寿命を達成しています。(リーフは温度管理しないから劣化が進むと言われています)

テスラのバッテリーがどのぐらい長寿命なのかについてはTeslanomicsが実際のオーナーのデータを集めてインタラクティブな表にまとめてくれていますので御覧ください。

Teslanomicschart.JPG

右上に赤く囲ったプルダウンメニューで車両の年式、距離(マイル)、距離(キロ)、充電サイクル別にデータが閲覧できます。黄色い線を見ると分かるように、最初の5万kmぐらいでガクッと落ちてから15万kmでほぼ横ばい状態になります。テスラのバッテリーの場合、80%まで劣化すると交換時期とされているのですが、Teslanomicsによると、24万km走行時点での劣化は平均して92%でとどまっています。ということは、このまま線形挙動が続くと仮定すれば78万km走行できることになります。(なお、モーターの寿命は160万kmと言われています)もちろん、充電サイクルや時間による劣化等、様々な要因が絡むため今後も実データの推移を見守る必要がありますが、少なくとも3年ごとに数百万円かけてバッテリー交換しなくてはいけないというのは大嘘です。

バッテリーの劣化には容量の他に、充電時間という観点もあります。別の記事で詳しく紹介しますがテスラは急速充電ばかりしているとバッテリーを守るために制限がかかります。大した影響はないのですが気になる人はできるだけご自宅で200V充電を活用してください。

 

 

※1 なぜか距離無制限保証に関する公式ページの和訳が途中までしかないので、下記補完しておきます。

テスラModel Sのドライブユニットに対する保証がバッテリーパックと同等となるよう延長されました。つまり、最も人気のある85kWhのModel Sのバッテリーパックとドライブユニットの両方は8年間、走行距離に関わらず保証されます。また、保証期間中に何度所有者が変わっても保証内容に変更はありません。

さらに、この保証の延長はこれまで販売された全てのモデルS車両にも適用されます。振り返ってみれば、モデルSのプログラムローンチ当初からこのような保証内容にしておくべきでした。テスラでは電気モーターはガソリンエンジンよりも部品点数が少なく、スラッジやカーボンが発生しないため、信頼性のレベルが根本的に違うという姿勢を取っているため、保証内容もそのことを反映するべきです。

テスラに投資していただいている皆様へ。保証を延長することで必然的に保証引当金が現状より増加するため、短期的に見ればテスラの利益にそれなりの影響が出ることは否めません。更に、過去に販売した車両にも遡って適用するため影響はさらに拡大します。しかし、会社として初期の段階からテスラオーナー達に対して正しい対応をとることで、長期的に見れば必ずうまく行くと私は確信しています。

イーロン・マスク

 

1件のコメント

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中